こんにちは、Keibricksです。今回は「レゴブロックの正しい掃除方法」と、「LEGOのオススメの展示方法」について書いていきます。最後までお楽しみください。
レゴブロックの素材 ABS樹脂の特徴を知ろう
掃除の前に、まずレゴブロックの素材を理解しておきましょう。レゴブロックは、ABS樹脂というプラスチックの種類から作られています。
【ABS樹脂の長所】
- 剛性が高く、耐衝撃性、曲げ疲労性、引っ張りなどに強い
- 耐薬品性を持ち、酸やアルカリに強い。※有機溶剤に弱い
- 耐熱温度は70~100℃
- 加工性に優れている
- 表面加工が容易。印刷、塗装、メッキ、切削、接着、溶接などが簡単
- 光沢性があり、塗装なしでも高品質な質感を出せる
【ABS樹脂の短所】
- 耐光性に弱い。日光、紫外線で劣化しやすい
- 耐熱性が高いとはいえ可燃性なので燃える
上記の通り、有機溶剤に弱いので薬品による消毒はやめておきましょう。ついアルコール消毒をしたくなりますが、インクやシールなどへのダメージを考慮するとお勧めできません。
レゴブロックの洗浄の基本
オススメは体温に近い35~40℃以下のお湯をつかった手洗いです。レゴブロックの汚れの大半は皮脂汚れと埃です。食器用洗剤(中性)を使って清潔なスポンジで優しく洗いましょう。お湯が冷めると、油分が再び冷え固まって再びレゴブロックに付着してしまうので、冷めないように35~40℃以下のお湯を継ぎ足しながら汚れを落とします。
傷つけてしまうので、金属製のザルは使用しないでください。プラスチックのザルにまとめたら最後に35~40℃以下のお湯でもう一度洗い流します。ホコリとともに洗剤を十分にすすぎ洗いします。すすぎ洗いが不十分だと変形や変色の原因になりますのでしっかり流してください。
水気をよく切ったら、ブロックが通り抜けないくらいの網目の洗濯ネットに入れ、風通しの良い暗所で干してください。ブロックは隙間に水が溜まりやすいので、数時間おきに洗濯ネットをひっくり返してよく乾かしましょう。1袋に大量にレゴが入っていると中まで乾きにくいので、梅雨や冬場は小分けにして干しましょう。
その際、レゴブロックは耐光性に弱いので、直接日光に当てないよう気をつけてください。黄砂や花粉、直射日光を避けるなら浴室での乾燥が最適です。
大量のレゴを洗いたい場合
洗濯ネットに入れて洗濯機で一気に洗浄する方法もありますが、ブロックの表面がとても傷ついてしまうので推奨はできません。やはり一番良いのは、時間がかかってしまっても手洗いです。
時間がなくてどうしても一気に洗いたい場合、あくまでも自己責任ですがタオルなど柔らかいものでブロックを包んで洗濯ネットに入れて、洗濯機で洗浄するのがいいでしょう。事前に、シールが貼られたものやプリントパーツ、傷の目立ちやすいクリアブロックは取り除いてください。
黄ばんでしまった白のレゴブロックは漂白剤で洗う
経年劣化していくと白のレゴブロックは黄ばみが特に目立ってきます。古いレゴブロックにあるこの黄ばみを除去するためには酸素系漂白剤を使うことです。
ちなみに色のついたレゴブロックでも洗浄できます。手に入りやすいのは、花王の「ワイドハイターEX」です。
まず、レゴブロックとともに酸素系漂白剤を原液のまま透明なチャック袋に入れます。チャックを閉めたら日光の当たる場所へ持っていき、ブロック同士が重ならないように広げて数日待ちましょう。(夏場は1日で結構綺麗になりました)
レゴブロックは本来紫外線に弱いものですが、酸素系漂白剤の効果を高めるためにはどうしても日光の紫外線が必要なのです。紫外線が十分当たるように、時折混ぜてまんべんなく日光に当てます。
ただ、徹底的に綺麗にしたいからと言って、長期でつけ置きはしないほうが良さそうです。
頑固な汚れは歯磨き粉で
最終手段ですが、何度洗っても綺麗にならない頑固な汚れは歯磨き粉とマイクロファイバー製クロスで磨いてみましょう。
35~40℃以下のお湯で油分を浮かせてから、歯磨き粉とマイクロファイバー製クロスで優しく洗ってみてください。ほとんどの汚れがこれで落とせると思います。
プリントパーツに使う場合は、希少じゃないパーツで試してからにしてくださいね。
経年劣化防止には普段のお手入れが大切
レゴブロックは工業製品レベルの規格で生産されているため、何十年経っても劣化しにくい玩具ですが、それでも皮脂汚れやホコリ、紫外線によって新品の輝きは失われてしまうものです。
まず、紫外線対策は簡単ですね。窓から遠い場所で不透明の容器に入れる保管方法で防ぐことができます。
作品を展示したい場合はアクリルケースに入れることでホコリから守ってくれます。僕はUVカットしてくれるアクリルケースでミニフィグコレクションを飾っています。
Amazonで購入した「エポック社 ニュークリアコレクションケースW300UVスモークブラック」という商品です。
そのまま飾る場合は、定期的にエアダスターや、クイックルワイパーでホコリ取りをすることで輝きを保つことができます。
薄めた中性洗剤やアルコールを吹きかけて、いらないメガネ拭きやファイバークロスで拭き取る方法のほか、細かな部分は、100円ショップなどで売っている柔らかい毛先の化粧ブラシでかき出してホコリを取り除けます。
油分とともに付着してしまったホコリ取りは、PCのキーボード掃除に使う「掃除用スライム」がオススメです。ダイソーにも売っていますよ。結構ごっそり取れて気持ちいいですよ。
大きなレゴ作品はどうホコリから守るか
専用ケースを用意するのがホコリから守る最もいい方法です。イケアなどでガラス製のショーケースを購入でき、照明などを入れれば見違えるように美しく作品を展示できます。
注意点としては、引越しの時に梱包が大変なところと、日本は地震大国であるということです。散らばったガラス片で大切なレゴが傷だらけに…。と考えるだけで恐ろしいですね。飛散防止フィルムを貼るか、アクリル製のケースにするといった対策が必須です。
「ショーケースを買うお金がない!」
という方はそのまま思い切って展示しましょう。きちんと手入れすれば問題ありません。知人のレゴ部屋ですが、ずらっと並べれば圧巻ですよ。いつかこんな素敵なレゴ部屋作ってみたいですね!
キーボードなどのAV機器を掃除する際に使用する「ジェルクリーナー」でも綺麗にホコリが取れます。最近はダイソーでも売っていますよ。仕上げに気になる皮脂よごれを中性洗剤を少量つけた濡れふきんで拭いてあげると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
レゴをする人は、レゴが宝物!というくらいレゴ愛に溢れている人たちばかりです。
レゴブロックの大敵は皮脂汚れ、ホコリ、紫外線です。日頃の手入れを怠らず、大切なレゴブロックをできるだけ綺麗に取っておきたいですね。みなさんのレゴのお手入れ方法でお勧めがありましたら是非お聞かせください。
それではまた!