こんにちは、Keiです。レゴを趣味にする学生さんが僕の周りに大勢います。今回は「私はものづくりが好きだけど、どんな仕事が自分に合っているのかな?」と悩む学生の方のための記事を書いていきます。
後編では、僕が通っていた芸大・美大のリアルについて書いていきます。「将来クリエイティブな仕事がしたいけど進路に悩んでいる、イラストを描くのが好きだけど仕事にしてみたい、芸大や美大ってどんなことを学ぶところ?」という疑問にお答えしていきます。
最後までどうぞお楽しみください。
大人になったらなりたいもの
2023年3月、生命保険大手の第一生命が全国の小中高生3000人を対象に「大人になったらなりたいもの」を調査したところ、小学生の男の子では1位が「会社員」、2位「Youtuber、 動画投稿者」、3位が「サッカー選手」でした。小学生の女の子では1位が「パティシエ」、2位「漫画家/イラストレーター」、3位「会社員」という結果になったそうです。また中高生では、男子・女子ともに「会社員」がトップ。業種別にみると、「科学技術・ものづくり」や「商社」「旅行・レジャー」 に多くの回答が集まる結果となりました。
この結果を見てあなたはどう思ったでしょうか。「会社員や公務員になりたい」と答えると夢がねぇ!と言われ、歌手やプロ野球選手になりたいと言うと「成れるのはほんの一握りなんだから現実を見ろ!」なんて言われてしまうことでしょう。医者や弁護士とでも答えておけば良かったのでしょうか。中には「会社員じゃなくて職種で答えろよ」と言う人がいるかもしれません。ですが、どのくらいの人が自分が中高生の時に「会社員」が一体何をしてる人たちで、何が自分に向いてると理解できていたでしょうか。
大人もかつてそうだったように「自分が何が好きで何者なのか分からない。将来なりたいものが見つからない」のは、今も昔も思春期の大きな悩みの一つです。
私たちはなんのために働くのか
ここで読んでいるあなたに質問をしましょう。「そもそも、私達はどうして働く」のでしょう?
色々悩んだところで「自分を成長させるため」だったり、「夢を叶えるため」、「将来、結婚をして家庭を築くために必要だから」など、色々と頭に浮かんできたことでしょう。
もし仮にお金を稼ぐことだけを目的とするのであれば、就職活動はいたってシンプルです。自分にできそうな仕事の中から、最も給与の高いものを求人情報から選べばOKなのです。
しかし、少しでも就活を経験したことのある大人の方は、こんな風に簡単に割り切れるものでないということをご存知かと思います。
結局は「自分は何をしたいのだろう」「自分に向いている仕事は何だろう」といった、お金以外の部分に最後は悩むのです。
私達はどうして働くのかーーー。
それに対する僕の答えは、「幸せになるため」だと考えています。
「未来が見えない、自分が何をやったら良いのかわからない」答えというのは、「自分の好きを理解する」ことで導き出していけるのです。
ここで少し興味深い話をすると、芸大生やその卒業生たちからは一切このような言葉を聞いたことがありません。もちろん彼らと酒を飲めば必ずと言っていいほど「将来に対する不安」の話は出てきます。しかし、「そうは言っても、自分を信じて作品を作り続けていくしかない」という結論にいつもなっています。
あなたがモノづくりが好きな学生さんであれば、気づかないうちに「自分の好き」が何か、すでに普段から自分の作品と向き合うことで自問できているかもしれません。
自分の将来に迷っていないか?
本当の自分がどんな人間か分からないままでいる人は大人でも大勢います。夢はおろか、自分の好きなことすらよく分からないという人もいるかもしれません。
もし「将来やりたいことがまだ見つからない」と悩んでいるなら、自分自身を知ることから始めましょう。実はもう見つかっている場合が多いのです。
それは、幼児期に何が好きだったかで将来の職業がだいたい予測できるのです。
過去に自分がすごく熱中できた遊びの経験があれば、なぜそれが好きだったかを自問自答してみることです。
これはセルフブランディングと呼ばれる方法で、他者に自分の意思を伝える力となり思考整理ができるようになります。
僕は高校3年生になっても将来働きたい夢がなにか全然見つけられませんでした。
自分が何者で、何がしたいかもわからず途方に暮れていました。
そこで、自分を理解するために「何が好きか?」という問いを洗い出してみました。
さあ、是非あなたもノートを開いて自分が好きなことを全部書き出してみてください。野球が好きだ!等なんでもかまいません。
次のステップでは、その「ザックリとした好き」を「具体的な好き」に噛み砕いていきましょう。
野球を観戦するのが好き、後輩の面倒を見るのが好き、全員で勝つチームプレーが好き、戦略を立てるのが好き…etc..
具体的に書き進めるうちに、自分が一体何をするのが好きなのかが少し整理できたんじゃないでしょうか。
自分の好きを理解しよう
今度はこの結果から目的語を外してみてください。動詞のみで抽象化していきます。
「考える行為が好き」「話すことが好き」「応援することが好き」「聞くことや分析することが好き」といった具合です。
「聞くこと」というように動詞で抽象化することで、自分の「好き」の可能性を広げることができます。そして、その好きな行為は大抵本人にとって得意な分野であることが多いです。
このように順を追って自分の「好き」から、自分がどんな人間で、何が得意かを探し当てることができます。
自分の「好き」を徹底的に理解することができれば、この先の人生で得意な分野に身を置いて活躍することができます。アスファルトに花が咲かないように自分の嫌いなことでは本来の力を発揮することはできないものです。もし将来の進路に迷っていたら、自分のことをもう一度理解することです。
- 「考える行為が好き」→ものづくりの職人だけじゃなくて、商品企画など今ないものを生み出す職種も有りかもしれない!
- 「話すことが好き」→ラジオパーソナリティーや学校の先生、接客業といった多くの人と関われる職種で自分の知見を広げて成長できるかもしれない!
- 「応援することが好き」→人を笑顔にするのが好きなら、修理業者やシステムエンジニアなど生活をサポートする職種も考えてみよう!
- 「聞くことや分析することが好き」→相手の要望に合わせて最適な提案ができるウェディングプランナーや心理カウンセラーが向いてるかもしれない!
レゴ仲間と会って話すと「作るのが好き」をもう見つけているのか、建築学や工学、プログラミングなど、特殊な分野に身を置いている学生が多いのを感じます。(見つかってなくても焦らなくて良いですよ)
あなたがもし「将来クリエイティブな道に進むのが面白そうだな」と思うなら芸大・美大を選択肢に入れてみてもいいかもしれません。
ぼくは実際にその選択をして、18歳の頃アートの世界に飛び込む決意を固めました。
後編は明日公開!>>