LEGO社のロゴの意味と歴史について

こんにちはKeiです。今回は、一度見たら忘れられないおもちゃメーカーらしく楽しさが溢れたLEGO社のロゴについて解説していきます。

LEGO社は世界で最も有名なおもちゃメーカーです。レゴブロックの商品セットを組み立てるだけでなく、バラして自分の作りたいものを自由に作って遊ぶことができます。そんなLEGO社のロゴはそのブランドイメージを体現する上で非常に重要であり、時代に合わて何度も見直され今日の形になりました。

「LEGO」に込められた意味

LEGOはデンマーク語の”LEG GODT”(よく遊べ)から作られた造語です。子供たちが遊びを通して創造性を育み、潜在能力を引き出し、終わりなき可能性を追求できるように、という願いが表現されています。ラテン語では「組み立てる」という意味もあるようです。

初めてのロゴ

1934

最初のこのカッコイイ黒枠のタイポグラフィで作成されたシンプルなロゴは、1934年に創業者のオーレ・カーク・クリスチャンセンによって初めて作成されたものです。四角い枠の中に「LEGO」という文字が書かれたシンプルなものでした。当時は印刷可能な文章などにのみ使用されていました。

1936
1946
1946
1950
1953
1953

その後は何度かロゴの形を模索し続け、1953年には現在の原型となる「ソーセージ・ロゴ」の愛称で知られる赤字に黒で縁取られた丸みのある白文字になります。情熱や行動力の意味を表す赤を背景に白抜きのロゴタイプはとても目立ちますね。ちなみに代々使われてきたこの書体はオリジナルフォントだそうです。1950年に生まれたロゴは自動車のBMWやFIATに似ていて、男の子がいかにも好きそうな形ですね(笑)。1946年と1953年のロゴは金色を取り入れたりととても装飾的で、形もブロックのような直線的な要素が印象的です。

近年では、Legothick フォントというLEGOのロゴに似せた書体がファンによって作られています。 

時代に合わせたロゴの模索

1953
1955
1956

1955年にはLEGOのブランド名の下に「MURSTEN(デンマーク語でブロックの意味)」の文字を入れた新しいロゴに変更されます。その後、上部に「system i leg…(遊びのシステム)」の文字を取り入れますが、翌年にはシンプルに「SYSTEM」のみになりました。LEGO社がまだ模索している感じが伝わってきますね。

1958
1958

1958年には再びロゴに赤い楕円を取り入れ、数年間は形を変えながらレゴらしさを体現するブランドアイコンを探っていくことになります。同年には唯一の青いロゴマークも存在しており、この商品を持っている方はなかなかのレアですね!あまりしっくりこなかったのか、すぐに赤い色に戻されました。

1958

ブランドロゴの確立

1964

1960年代に入るとレゴ社の業績はさらに成長し、新しいロゴを導入することになります。1964年のこの新しいロゴは初めて正方形のロゴとなり、色も赤を中心に黒と白や黄色という現在のカラーリングを採用しており、「LEGO」の文字が斜めに配置されというブランドの特徴的なものも合わせて現在のロゴにかなり近いものが完成しました。このロゴは多くのレゴ製品に使用され、レゴ社の成功の象徴となっていきます。

1973

1973年には今とほぼ同じロゴになります。このロゴは黄色と黒で囲まれた白文字の「LEGO」が完成されており、正方形の周りの黒い線がアクセントとして使われていました。このロゴは1990年代後半まで使用されました。

1998

1998年にわずかなブラッシュアップが行われており、「LEGO」の文字はより見やすいよう工夫されています。LとEの間やOの隙間が埋められたことで読みやすくなりましたね。現在もこのロゴは使用されています!

レゴ社のロゴに影響を受けた企業

あまり知られていませんが、「Google」のロゴはレゴ社に影響されています。Googleロゴに使われている赤、青、黄の三原色は、レゴの基本ブロックからインスパイアされました。そして、Googleは何ものにも流されない意志の強さとして緑色を加えGoogleらしさを表現しています。実はグーグルの創業者であるセルゲイ・ブリンとラリー・ペイジ自身がレゴの大ファンだそうで、「レゴは創造力を解放する、すばらしいツールだ」と語っています。

Google社は採用試験にLEGOを活用したり、GoogleニューヨークのオフィスにはLEGO広場を作っています。きっとGoogleを作るにあたってレゴを触りながら良いサービスとは何かを考えていたのでしょう。自動運転や生命科学なども手がける巨大企業となった現在も、社員が常に創造の精神を忘れないよう、世界各地のオフィスにレゴを用意してレゴを使った社員向けワークショップなどを開いているそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。現在のロゴを見てみると、情熱や行動力を表す赤を背景に白抜きのロゴタイプが印象的です。黄色の輪郭線が旺盛な知的好奇心を表しているそうで、黒で文字の縁取りをして視認性を高めています。とてもインパクトがあり、パッケージに印刷された商品は一目で「レゴだ!」と認識できます。

レゴ社はその製品のクオリティとともにブランドイメージを強化するために常にロゴのアップデートを行って変化してきました。こうして振り返ってみると、これらの変更はレゴ社が世界中で愛されるおもちゃメーカーとしての地位を確立するために不可欠であったことが分かりましたね。今後も時代に合わせて変化していくでしょう。今後も世界中に愛される商品セットをたくさん発売していってほしいですね!

最後までご覧いただき、ありがとうございました。それではまた。

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