【オリジナル作品】レゴ『ダンブルドアの校長室』メイキングの様子を大公開

こんにちは、Keibricksです。LEGO作品の新作『ダンブルドアの校長室』について、今回はメイキングの様子を大公開していきます。最後までお楽しみください。

製品版『ダンブルドアの校長室』もレビューしていますので、もし宜しければ合わせてご覧ください。

作品紹介

まずは完成した作品をご覧ください。

ハリーとダンブルドア校長2人の掛け合いの様子を描きました。この校長室はハリーが自身の生い立ちを聞いたり、魔法省が干渉した際に緊迫した場面で描かれるなど度々登場する有名な部屋です。

またこの円形の塔の最上階に作られた校長室には、グリフィンドールの剣や組分け帽子、不死鳥や憂いの篩、さらに記憶のキャビネットまでアルバス・ダンブルドアにまつわるありとあらゆる魔法道具が部屋全体を彩っています。最強の魔法使いが籍を置くこの魔法に満ちた部屋を作ることができたのは幸福そのものでしたし、レゴファンだけでなく、原作や映画ファンの方にも夢中になってもらえる完成度の高い作品ができたのではないかと自負しています。

作品の企画

今回の作品を作ることになった経緯ですが、AFOL友達のTANAPONさん(@Noblelaugh727)と「レゴで楽しむワーナーブラザーズ・レゴスタジオツアー@JBFを作ろう!」と企画立案をしたことがきっかけです。来年合同展示をするために初夏から制作を進めてきました。(スタジオツアー東京にも視察へ行きました!笑)

ということで来年のJBF2024(ジャパンブリックフェス)では、この『レゴスタジオツアー』シリーズを展示する予定です。

当日は本作『ダンブルドアの校長室』だけでなく、ハリー・ポッターに登場する有名な情景をたくさん展示するために、複数のプロジェクトを計画中です。写真作品として撮ったこのスタジオセットを実際の目でどうぞお楽しみください!

JBF2024には、是非あなたもマイミニフィグを持参していただいて一緒に記念撮影をしましょう。シグフィグが入学許可証を手にホグワーツ魔法魔術学校へ入学する日を、ダンブルドア校長も首を長くして待っていることと思います。

また、この『ダンブルドアの校長室』は僕が100%手がけた作品ですが、TANAPONさんはまた違うスタジオツアー作品を発表予定です。是非そちらの完成もお楽しみに。

制作の過程

ダンブルドアの校長室はホグワーツ城の最も高い塔の部屋にあり、この突き出た3連の部屋が校長室だと言われています。

見ての通り円柱の部屋が3連になっているので、内部も円形です。

レゴでの設計も円状の基盤を作るところから始めました。16面体の盤上に建物を組むということは、盤面の上でポッチが16方向バラバラに伸びているという現実をまず受け止めなければいけないので、大きくなっても強度が落ちないようにそれぞれのポッチ同士をきちんと連結させなければいけません。

丸みを帯びた造形はレゴとの相性が本当に悪いですね…。この後を考えるだけで頭痛が起こり、設計段階から早速挫けて手をつけたくない心理状態が数カ月続きました…。

いつまでも逃げ続けるわけにもいかないので、渋々作業に入りました。

なんとか強度ある基盤を作りましたが、次は連結する円状の部屋と強度の問題です。作品は運搬を考えると、いくつかのユニットに分けて制作する必要があります。しかし、円形にするならそれぞれ単体でも強度を保たせなければいけません。

そして難題だったのは、部屋全体を囲むようにそびえ立つ本棚の組み上げです。どうしてもブロックを回転させる横組み方式にしなければならず、さらに強度は弱っていきます。しかもそこに追い打ちをかけて僕をいじめてきたのがダブル螺旋階段です。…もういやだ。

そうはいっても再現性を高く求められるジャンルの作品なので、裏側で補強を施しながら妥協せずに作りましたよ。(なんだか今回は愚痴しか書いてないですね。)

1階フロア部分は組分け帽子やグリフィンドールの剣といったホグワーツ所縁の品々のほか、ダンブルドア校長のコレクションが並べられています。(こっそり青い魔人が出てくる魔法のランプも忍ばせているので、どこにあるか探してみてください!)

壁にはホグワーツ歴代の校長の肖像画が飾られています。ダンブルドア役を演じられたリチャード・ハリスさん、マイケル・ガンボンさんのほか、校長となったこともあるスネイプ役のアラン・リックマンさんを追悼の意を込めて飾らせていただく予定です。亡くなったことがとても悲しく、現実を受け入れることがまだできていません。ご冥福をお祈りいたします。

そして完成した様子がこちらです。

あくまでも「スタジオセット」として、覗き込んでいたくなる没入感を大切にしたかったので、外観はつくらずに、専用ボックスの窓から覗き込んでもらう鑑賞スタイルになっています。ミニフィグと同じ目線になってこの校長室を楽しんでいただきたいです。

当ホームページのコンセプト「ちいさなレゴの、大きな世界。」を体験できる作品です。

撮影

絞りの大きさを決めるだけで何度も撮り直ししています

完成した作品の写真撮影ですが、実は何百枚も試し撮りをしています。ミニフィグと構図の関係だけでなく、ライトをどの位置からどのくらいの光量で当てるか、何色の光にするかなどを実際に撮りながら検討しています。(この作業が地味で疲れます…笑)

撮影機材をあまり持っていないので持っているものを総動員させているのですが、もう少し撮影機材ちゃんと買いたいなと思う今日この頃です。(しかし部屋に物を増やしたくないジレンマ)

作った作品は写真で残しておくことをお勧めします。SNSで世界と瞬時に共有できる時代だからこそ、映像や写真が重要だと考えています。

レゴ写真を撮るコツはこちらの記事で詳しく紹介しています>>

作品展示の予定

  • 10/28 梅小路レゴ展示会2023 ※閉幕しました
  • Japan Brickfest2024(ジャパン ブリックフェスト)

梅小路で作品展示の検証を行って修正したものを、JBF2024で本格展示&展開する予定です。詳細決まりましたら追って発表します。今後ともお付き合いの程よろしくお願いいたします。

それではまた!

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