【LEGO】レゴの価格が高い理由を詳しく解説!

こんにちは、Keiです。LEGOはデンマークで生まれたレゴグループによって製造された玩具ブロックであり、世界一有名なブランドと評価されるほど非常に人気があります。しかし、レゴの価格は高いと感じる人が多くいます。今回この記事では「なぜレゴブロックはあんなに高いのか?」についてレゴの価格が高い理由を詳しく説明していきます。

レゴが高額な理由

まず、「なぜレゴブロックはあんなに高いのか?」についてです。たしかにレゴは財布が空っぽになってしまうくらいとても高額です。この需要に応えるかのように、メルカリやヤフオクといったオークションサイトでは価格の安いレゴ互換品で溢れています。しかしこれは違法行為ではなく、1978年にはアメリカでLEGO社が持つブロックシステムの特許期限が切れ、誰でも真似して模倣品を作れるようになったことによります。

ただ、それでもLEGOブランドの商品は今でも支持され、世界中で売れ続けています。どうして高くても売れているのでしょうか。結論を先に言うと、ありふれた子供向けの玩具の品質ではないからです。ガチの工業製品だ!と言うのが理由です。

高品質の素材:

レゴブロックは、高品質のABS樹脂というプラスチック素材から作られています。ABS樹脂はポリスチレン・アクリロニトリル・ブタジエンという物質を結合することで作られたものです。…何のことかさっぱりですね笑

見慣れないカタカナばかりですが、実は生活の身近なところに使われています。トイレの便座や自動車部品、カメラやPCのボディといった商品で使用され、プラスチックの中でも強度が高いのが特徴です。これにより、製品は耐久性が高く、長期間使用することができます。LEGO社では1963年までアセチルセルロース製のブロックを製造していましたが、変色・変形・熱などに強いこのABS樹脂製のブロックへ変更しました。また、レゴの製品は、安全基準に適合しており、品質管理が非常に厳格です。

精密な設計:

このABS樹脂を金型に流し込んでブロックを作っていますが、驚くべきことにレゴ社は大量生産をせずに1度に1種類だけ成型する生産方式を取っています。レゴの製品は精密な設計に基づいているのです。

各金型には圧力時間や加熱温度など細かいパラメータが決められており、無人の量産加工の前にとても厳しい成形テストが行われます。そして、膨大な種類の金型を職人のいる専門チームによって定期的にクリーニングされているのです。こうすることで当然コストはかかってきますが、品質管理を徹底することで0.002mm以内の誤差(髪の毛の細さは平均0.08mm!)に収めるほどの精度に高めることができます。

プラモの裏側が美しくなかったり、バリと呼ばれる製造過程でできてしまうプラスチック成型後のささくれみたいなものがレゴにないのです。ブロックを何度外しても緩んでくることもありません。こうした当たり前なことも、すべて子供たちに安全なものを提供したいという品質へのこだわりからくるものです。

また、この品質を維持するため金型も定期的に作り直しています。交換頻度については極秘みたいです。こうした努力により、レゴブロックの不良数は100万個中なんと18個。これはラスベガスのカジノで億万長者になれるくらいの確率です。笑

もともと価格的にもポリエチレンやポリプロピレンなどより高いABS樹脂ですが、PCなどの精密機械に使用できるほど頑丈。そして小ロット生産体制で品質の維持。まさにレゴブロックは工業製品と言えるのです。レゴブロックが正確に組み合わせることができるのは、この精密な設計にあったのです。一方でこのような精密な設計は、コストを高めることになります。

研究開発:

レゴは、製品の開発に多くの時間と資源を投入しています。1つの新しいパーツを作るにも、これまでの製品との整合性を保つ必要があり、多くの研究開発が必要となってきます。そうしたコストは、製品の価格に反映されることになります。

もう一つ、発売されたレゴブロックには時代やシリーズを超越して共通する互換性と言う大きな特徴があります。

なんと50年以上前のレゴブロックでも、新商品とパチリと正常に組み合わせることができます。これは相当すごいことなんです。

日本の玩具を想像してみてください。どれも数年で飽きてしまいますが、レゴブロックは遊んでいた10歳の子供がやがて大人になり、我が子のために新しく買ったデュプロブロックシリーズと混ぜて遊ぶことができるよう想定して作られているのです。このように利用者の年齢に柔軟に対応できる規格と品質のため、レゴブロックは他の積み木や友厚玩具のように利用者が成長すると、今までの玩具がゴミに変わると言う無駄が起きません。一つのものを長く大切に使う精神ですね。なのでレゴ社はブロックのリサイクル回収を行っていません。「遊ばなくなったら、捨てずに近所の子などに譲ってあげて欲しい」という公式回答もあります。まさに経済的環境的にも優しい究極のSDGs商品と言えるのです。

レゴ社の創業以来の経営理念は「子供たちには最高のものを」です。

現在は2030年までに「プラスチックを使わない」という目標を掲げ、植物性由来のプラスチック素材を開発するプロジェクトも始まり、環境配慮にも積極的に取り組んでいます。楽しむ熱意、そして価値あるアイデアを生み出す能力を引き出すために子供たちに常に向き合う姿勢は素敵ですね。

子供基金:

レゴグループは、子供達の未来のために社会活動もしています。

商品売り上げの数%をレゴ財団(LEGO Foundation)を通して子供基金として寄付をする活動です。

レゴファウンデーション(Lego Foundation)はレゴグループの子会社であり、デンマークに本社を置く非営利団体です。同団体は子どもたちが創造性や学び、社会的なスキルを発展させるためのプログラムを開発し、推進することを目的としています。子どもたちが自発的に学び、自分たちの能力を発揮することができるように学びの環境を整備し支援することに注力しています。子どもたちのために、教育プログラムを開発し、教師や保護者、研究者などに向けた研修やワークショップを提供しています。レゴブロックを使用したプログラムを通じて、子どもたちは、問題解決や創造性、コミュニケーション能力、そして自己表現のスキルを発展させることができます。

また社会的課題への取り組みとして、子どもたちの学びの機会を増やし教育格差を縮小することにも取り組んでいます。特に貧困層や難民、障がいを持つ子どもたち、そして女性や少数派の子どもたちなど、教育を受けづらい子どもたちへの支援を行っています。

近年は、自己調整学習(self-directed learning)やコンストラクティビズム(constructivism)といった教育理論に基づいたプログラムを展開し、子どもたちの主体的な学びを促進することに力を注いでいます。学校や社会全体において子どもたちの学びの質を向上させることを目指して積極的な取り組みを行っているようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

レゴが高くなってしまう理由は、品質維持のための小ロット生産にありました。

高品質で耐久性があり創造的なプレイを提供することから価格は高くなってしまっています。もしも納得できずに互換性のある模造品を選ぶのであれば、商品の品質や安全性に注意を払うようにしてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまた!

増え続けるレゴを子供に片付けてもらう方法>>

レゴを少しでも安く買う方法をレゴマニアが伝授>>